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Overview
がん免疫療法(IO)は、免疫系を利用して、適切な抗腫瘍効果を引き出し、がんの進行を阻止しようというものです。免疫系にはもともと、病原体の侵入を妨げる防御機構が備わっています。プログラム細胞死タンパク質1(PD-1)やCTLA-4などの免疫チェックポイントは、自己免疫細胞に対する攻撃を防ぐために体内に備わっている抑制と均衡のレパートリーの不可欠要素です。このような自己と非自己を区別するための能力は、無制御な免疫応答を防ぐうえで極めて重要です。ところが、がん細胞や腫瘍微小環境はこれらの免疫チェックポイントに適応し、「自己」分子になりすまして、身体の免疫系による自然防御機構から逃れることができます。腫瘍細胞は自身の表面にPD-1リガンド(PD-L1)を発現し、PD-1に結合して、そのブレーキを活性化したり、免疫系のスイッチをオフにしたりすることができるのです。がん免疫療法では、このような免疫チェックポイントタンパク質の操作を阻止するため、阻害薬(例:抗PD-1/PD-L1剤)を使用してPD-1とPD-L1の相互作用を阻害し、免疫系が腫瘍細胞を識別できるようにします1。最近では免疫療法と他の標準治療選択肢(外科療法、放射線療法、化学療法など)の併用も行われています。
腫瘍微小環境
血管、リンパ管、間葉細胞、免疫細胞などを含む腫瘍微小環境(TME)は、腫瘍進行や治療転帰に大きな影響を及ぼします。TMEの特性は治療効果や治療抵抗性に関連するとされており、細胞傷害性T細胞の高度浸潤は免疫応答による腫瘍細胞の攻撃をサポートします2。腫瘍を抑制する方法として、TME調節も行われています。臨床試験では、一部の悪性腫瘍に対して、PD-1やCTLA4に対するモノクローナル抗体などのT細胞標的免疫調節薬とキメラ抗原受容体(CAR)導入T細胞(CAR-T細胞)との併用療法が行われています3。この第4世代のCAR療法は、宿主のエフェクターT細胞を活性化する、あるいは宿主のサプレッサー細胞を妨害してメモリーT細胞を強化するといういずれかの方法により、TMEを調節するというものです。これらのサイトカイン産生CARは、「T cells redirected for universal cytokine killing(TRUCK)」と呼ばれ、各種のサイトカイン(IL-12、IL-15、IL-18、IL-21など)を送達して免疫エフェクター機能をコントロールすることができます4。
がん幹細胞
がんは、機能や表現型の異なる多種多様な細胞集団から成ります。一部のがん種(結腸癌、脳腫瘍、肺癌、乳癌、卵巣癌、血液癌など)では、幹細胞の特性を持つがん細胞、いわゆる「がん幹細胞(CSC)」が一定の割合を占めていることが報告されています。CSCは、より分化の進んだがん細胞を腫瘍深部に補充するための貯蔵所であり、従来のがん療法(例:放射線療法、化学療法)への抵抗性や腫瘍再発の源であると考えられています。CSCの非CSCに対する比が高い状態は、低い生存率と相関します5。CSCについては、がん免疫療法(乳癌に対する抗CD44抗体やSTAT3阻害薬VII、小細胞肺癌のNotch 2/3に対するtarexumab、膀胱癌のPI3K/AKTに対するmyrtucommulone Aやモテサニブなど)をはじめとするがん治療の標的としてさかんに検討が行われています6。2018 GLOBOCAN試験によれば、最も死亡率の高い腫瘍(例:肺癌、胃癌、肝臓癌、乳癌、大腸癌)は通常、高度に不均一であり、幹細胞の活性がさまざまな範囲に及びます7。
References
- Wu X, Gu Z, Chen Y, et al. Application of PD-1 blockade in cancer immunotherapy. Comput Struct Biotechnol J. 2019;17:661-674. doi:10.1016/j.csbj.2019.03.006
- Shen R, Li P, Li B, Zhang B, Feng L, Cheng S. Identification of distinct immune subtypes in colorectal cancer based on the stromal compartment. Front Oncol. 2020;9:1497. doi:10.3389/fonc.2019.01497
- Feins S, Kong W, Williams EF, Milone MC, Fraietta JA. An introduction to chimeric antigen receptor (CAR) T-cell immunotherapy for human cancer. Am J Hematol. 2019;94(S1):S3-S9. doi: 10.1002/ajh.25418
- Knochelmann HM, Smith AS, Dwyer CJ, Wyatt MM, Mehrotra S, Paulos CM. CAR T cells in solid tumors: Blueprints for building effective therapies. Front Immunol. 2018;9:1740. doi: 10.3389/fimmu.2018.01740
- Pan Y, Ma S, Cao K, et al. Therapeutic approaches targeting cancer stem cells. J Cancer Res Ther. 2018;14(7):1469-1475. doi:10.4103/jcrt.JCRT_976_17
- Shibata M, Hoque MO. Targeting cancer stem cells: a strategy for effective eradication of cancer. Cancers (Basel). 2019;11(5):732. doi:10.3390/cancers11050732
- Walcher L, Kistenmacher AK, Suo H, et al. Cancer stem cells-origins and biomarkers: perspectives for targeted personalized therapies. Front Immunol. 2020;11:1280. doi:10.3389/fimmu.2020.01280
がん免疫療法の臨床試験の種類と各療法の標的
さまざまな種類のがん免疫(IO)療法がさかんに検討されています1。作用機序(MOA)別に見ると、6クラスのIO療法(細胞療法、がんワクチン、腫瘍溶解性ウイルス、T細胞標的免疫調節薬、その他の免疫調節薬、CD3標的二重特異性抗体)があります1。
細胞療法
細胞療法は、無傷の健康な生細胞を患者の体内に移植することで、疾患の治癒や疾病負担の軽減を可能にします。細胞療法は、さまざまな疾患に関する研究がさかんに行われている分野の1つです。がん免疫療法として承認されている細胞療法の例としては、養子細胞療法(ADC)が挙げられます。ADC(別名:細胞免疫療法)は、患者自身の免疫細胞を用いてがんと闘うという治療法です。ADCでは、抗腫瘍免疫細胞数を増やした後にこれらの細胞をそのままの状態で患者の体内に戻すか、より効率良く腫瘍細胞を識別して排除できるように細胞を操作するかの、いずれかの方法が用いられます。ADCの例としては、CAR-T細胞療法が挙げられます2。
がんワクチン
がんワクチンは、予防用と治療法とがあります。予防用がんワクチンは、健康な人に投与して、がんの発生を防ぎます。一方、既承認の治療用がんワクチンの例としては、肝細胞癌(HCC)の発生に至るのを防ぐためのB型肝炎ウイルス(HBV)ワクチンや、子宮頚癌を防ぐためのヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンなどが挙げられます。治療用がんワクチンは、がん患者に投与して、がんと闘う患者の免疫能を高めることにより、すでに発生しているがんを根絶します。
腫瘍溶解性ウイルス
腫瘍溶解性ウイルスをがん免疫療法薬として使用する治療法は、免疫原性細胞死を引き起こすことが明らかにされている一部のウイルスの能力を利用したものです。これにより、免疫検出から逃れている多数の腫瘍関連抗原が曝露されます。曝露した腫瘍関連抗原は、活性化した成熟樹状細胞を介して、免疫系に提示されるよう処理されます。ウイルスゲノムの数が多い場合には、損傷関連分子パターン(DAMP)受容体や病原体関連分子パターン(PAMP)受容体を介する免疫性危険シグナル伝達が活性化します。このような活性化状態が、細胞傷害性CD8陽性T細胞やヘルパーCD4陽性T細胞などの適応免疫系を腫瘍へと向かわせ、局所的な免疫抑制を解除します。
T細胞標的免疫調節薬
T細胞標的免疫調節薬を用いる治療法の例としては、PD-1やCTLA4に対するモノクローナル抗体などがあり、免疫療法の標的とされている新たな共刺激分子には4-1BBやOX40などがあります。
免疫チェックポイント阻害療法は、同種受容体とそれらのリガンドとの相互作用を阻害します。免疫チェックポイント阻害療法には、抗体薬物複合体、サイトカイン療法、腫瘍特異的T細胞、樹状細胞ワクチンなどがあります。
その他の免疫細胞やTMEに作用する免疫調節薬
T細胞以外にもNK細胞が、いくつかのエビデンスに基づき、細胞療法に使用できるものの候補として研究が進められています。HLA-I濃度の下方制御は、「失われた自己」を認識するメカニズムを介して、NK細胞媒介殺傷を誘発することがあります3。この抑制機構には、キラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)やCD94/NKG2Aなどが含まれ、これらは主要組織適合遺伝子複合体(MHC)クラスI分子を識別することができます。
その他の免疫調節薬(Toll様受容体[TLR]やインターフェロン-α/β受容体1[IFNAR1]に対する作動薬など)についてもさかんに検討されています。
CD3標的二重特異性抗体
CD3標的二重特異性抗体(例:ブリナツモマブ)は、ナイーブT細胞を方向転換させ、標的細胞特異的な溶解を誘発するために用いられます。
References
- Tang J, Shalabi A, Hubbard-Lucey VM. Comprehensive analysis of the clinical immuno-oncology landscape. Ann Oncol. 2018;29(1):84-91. doi:10.1093/annonc/mdx755
- Maus MV, June CH. Making better chimeric antigen receptors for adoptive T-cell therapy. Clin Cancer Res. 2016;22(8):1875-1884. doi:10.1158/1078-0432.CCR-15-1433
- Minetto P, Guolo F, Pesce S, et al. Harnessing NK cells for cancer treatment. Front Immunol. 2019;10:2836. 10.3389/fimmu.2019.02836
BD Biosciencesはがん免疫療法研究のワークフローに総合的なソリューションを提供します
BD Biosciencesは、検体採取からサンプル作製や細胞解析に至るまで、がん免疫療法研究のためのツールを数多く取り揃えています。
サンプル採取
BD Vacutainer®シリーズは、血液細胞やバイオマーカーの保存にご使用いただけます。
サンプル作製ツール
BD Horizon™ Dri Tumor and Tissue Dissociation Reagent (TTDR) は、優れたエピトープ保存効果により、腫瘍や組織を緩やかかつ効果的に解離します。TTDRは、細胞死を最小限に抑えながら細胞収率を最大限に高めますので、さまざまな腫瘍種を効果的に解離することができ、シングルセル研究が可能になります。
BDまたは外部の調査機関が評価を行った腫瘍種は、肺癌、乳癌、結腸癌、リンパ腫、黒色腫・皮膚癌、膵臓癌、食道癌、腎臓癌、肉腫、脳腫瘍です。
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Surface marker expression
Maker Pop Si MFI % pos cd1a cd1b cd1d 5 CD2 4 CD3 4 CD4 4 CD4v4 4 CD5 5 CD6 4 CD7 4 CD8a 4 CD8b 4 CD9 4 CD10 1 CD11a 4 CD11b 6 CD11c 6 CD13 6 CD14 5 CD15 5 CD15s 5 CD16 6 CD18 5 CD19 3 CD20 3 CD21 CD22 CD23 CD24 6 CD25 4 CD26 4 CD27 4 CD28 4 CD29 4 Maker Pop Si MFI % pos CD30 4 CD31 5 CD32 6 CD33 5 CD34 CD35 6 CD36 5 CD37 5 CD38 5 CD39 5 CD40 1 CD43 4 CD44 6 CD45 4 CD45RA 3 CD45RB 3 CD45RO 6 CD46 1 CD47 1 CD48 5 CD49a 2 CD49b 2 CD49c 1 CD49d 4 CD49e 2 CD50 6 CD51/61 5 CD53 6 CD54 2 CD55 6 CD56 3 CD57 3 CD58 4 CD59 1 Maker Pop Si MFI % pos CD61 5 CD62E CD62L 4 CD62P CD63 2 CD64 5 CD66(a-e) 6 CD66b 6 CD66f CD69 5 CD70 5 CD71 1 CD72 CD73 2 CD74 5 CD75 CD77 CD79b CD80 CD81 4 CD83 5 CD84 5 CD85 5 CD86 5 CD87 6 CD88 6 CD89 5 CD90 CD91 5 CDv93 6 CD94 9 CD95 5 CD97 5 CD98 5 Maker Pop Si MFI % pos CD99 5 CD99R CD100 CD102 5 CD103 CD105 1 CD106 CD107a 2 CD107b 6 CD108 5 CD109 4 CD112 CD114 5 CD116 5 CD117 CD118 2 CD119 5 CD120a 5 CD121a 2 CD121b 5 CD122 3 CD123 2 CD124 5 CD126 CD127 4 CD128b 5 CD130 5 CD134 CD135 CD137 5 CD137L CD138 CD140a 2 CD140b 2 Maker Pop Si MFI % pos CD141 1 CD142 1 CD144 CD146 2 CD147 1 CD150 4 CD151 1 CD152 2 CD153 5 CD154 CD158a 3 CD158b 9 CD161 9 CD162 5 CD163 5 CD164 5 CD165 5 CD166 5 CD171 5 CD172b 5 CD177 7 CD178 CD180 5 CD181 6 CD183 4 CD184 5 CD193 CD195 5 CD196 CD197 CD200 CD205 5 CD206 5 CD209 5 Maker Pop Si MFI % pos CD220 5 CD221 1 CD226 4 CD227 5 CD229 4 CD231 1 CD235a CD243 CD244 5 CD255 5 CD268 3 CD271 1 CD273 CD274 2 CD275 5 CD278 CD279 CD282 5 CD305 5 CD309 CD314 4 CD321 5 CDw327 3 CDw328 5 CD329 5 CD335 3 CD336 CD337 3 CD338 5 CD340 1 ebTCR 4 b2-microglobulin 4 BETR-1 6 CLIP 3 Maker Pop Si MFI % pos EGF Receptor 1 fMLP Receptor 5 gdTCR 4 HPC HLA-A,B,C 5 HLA-A2 5 HLA-DQ 5 HLA-DR 5 HLA-DR,DP,DQ 5 Invariant NK T DGD2 5 MIC A/B 5 NKB1 SSEA-1 6 SSEA-4 2 TRA-1-60 3 TR-1-81 Vb23 Vb8 CD326 1 CD49f 1 CD104 1 CD120b 5 CD132 5 CD201 1 CD210 5 CD212 CD267 5 CD294 6 CLA 6 Integrin b7 10 細胞表面エピトープの保存。A. BDカタログ全体で、全10種類の細胞集団における表面マーカーの発現について検討しました。発現率が20%未満であったマーカーを灰色の棒線で示します。マーカーごとに1個の集団(T細胞、非T細胞)を解析用として選択しました。未処理と処理済み(酵素に曝露)のサンプルを、陽性シグナルの染色指数(SI)と平均蛍光強度(MFI)ならびに特定のマーカーが明らかに陽性であった集団の割合(% pos)を用いて比較しました。明るい青色は変化が15%未満、薄い青色は変化が16~30%、濃い青色は変化が30%以上であったことを示しています。
大多数のマーカーが測定されたグラフには、MFIおよびSIにより測定した保存エピトープが存在し、解離後に0~30%未満の変化を示しました。
細胞染色・特性評価・解析ツール
BD Biosciencesは、細胞の特性評価を効率化する9,000以上の免疫・がん免疫療法関連試薬から成る包括的な製品ラインを取り揃えています。
BD Horizon™ Dri Panels のドライ試薬カクテルは、メモリーT細胞・単球サブセット・TBNK細胞の特性評価用に最適化して試験を行った、設計済みの即使用可能なマルチカラーパネルです。
設計済みパネルに加え、当社のcustom solutionsは、凍結乾燥フォーマット、液体フォーマット、ドライフォーマットのいずれかのマルチカラーパネルの委託製造により、試薬の手動混合に伴うミスや時間を最小限に抑え、試薬の安定性を高め、性能の一貫性を大幅に高めます。
BD Horizon Brilliant™ Polymer Dyes は、細胞集団を識別するためのハイパラメーターフローサイトメトリー実験を可能にするSirigen社の高度な色素技術を用いて開発されました。明るい色素はは、薄暗い細胞集団(腫瘍浸潤リンパ球や、表面に受容体をほとんど持たない細胞など)を、サンプル中の他の細胞と区別するのに役立ちます。
BD Horizon™ Dri Monoset Panel
Fluorochrome | Marker | Clone |
---|---|---|
FITC | CD16 | 3G8 |
PE | HLA-DR | L243 |
PerCP | CD14 | MΦP9 |
APC | CD192 (CCR2) | LS132.1D9 |
BD Horizon™ Dri Memory T-Cell Panel
Fluorochrome | Marker | Clone |
---|---|---|
FITC | CD197 | 150503 |
PE-Cy 7 | CD95 | DX2 |
BD Horizon™ APC-R700 | CD27 | M-T271 |
APC-H7 | CD3 | SK7 |
BD Horizon™ V450 | CD4 | SK3 |
BD Horizon™ V500-C | CD8 | SK1 |
BD Horizon Brilliant™ Violet 605 | CD45RA | HI100 |
BD Horizon™ Dri TBNK+CD20 Reagent Panel
Fluorochrome | Marker | Clone |
---|---|---|
BD Horizon Brilliant™ Violet 450 | CD20 | L27 |
FITC | CD95 | DX2 |
PE | CD16 | B73.1 |
PE | CD56 | NCAM16.2 |
PerCP-Cy 5.5 | CD45 | 2D1 (Hle-1) |
APC | CD19 | SJ25C1 |
PE-Cy 7 | CD4 | SK3 |
APC-Cy 7 | CD8 | SK1 |
セルソーター
BD FACSMelody™ Cell Sorter は、希少集団の濃縮に適した、シンプルで迅速な、高品質のセルソーティング機能を備えています。
造血において腫瘍によって生じる摂動について検討する下流シングルセルマルチオミクス解析のための造血幹細胞・前駆細胞の蛍光励起セルソーティング。
下流シングルセルマルチオミクス解析のための健康マウスと腫瘍保有マウスからの造血幹細胞・前駆細胞の分離
C57BL/6マウスにB16-F10黒色腫細胞(腫瘍保有マウス、n=4)か対照溶媒(健康マウス、n=4)のいずれかを皮下注射しました。21日後に骨髄・脾臓組織を採取しました。健康マウス由来または腫瘍保有マウス由来の骨髄・脾臓細胞を機械的に分離し、BD IMag™マウス造血前駆(幹)細胞濃縮セットを用いて濃縮しました。
これらの細胞を表中の抗体-蛍光色素複合体で染色しました。BD FACSMelody™セルソーターを用いて、造血幹細胞・前駆細胞(HSPC)を取得し、分離しました。これらの細胞をまずは系統陰性細胞と生細胞に対してゲーティングし、その後に二重細胞識別を行いました(データの表示なし)。CD127陰性集団内でLSK造血幹細胞をLin陰性Sca1陽性cKit陽性としてゲーティングしました。Sca1陰性cKit陽性ゲート内で、CD34かCD16/CD32のどちらが発現しているかに基づいて、造血前駆細胞集団のMEP(巨核球-赤血球前駆細胞)、CMP(骨髄系共通前駆細胞)、GMP(顆粒球-マクロファージ前駆細胞)を同定しました。BD FACSChorus™データ取得ソフトウェアで作成した疑似カラーの等高線プロットに、健康骨髄(A)、腫瘍保有骨髄(B)、腫瘍保有脾臓組織(C)から、LSK、MEP、CMP、GMP細胞を選別する方法を示します。選別した細胞を、下流シングルセルマルチオミクス解析に用いました。(D)ゲーティングと選別のための集団階層を示しています。(E)健康マウスの骨髄から選別した細胞を、純度確認のため、BD FACSMelody™セルソーターにかけて解析しました。健康骨髄サンプルから同時に選別した4集団(LSK、MEP、CMP、GMP)のそれぞれの純度を疑似カラーの等高線プロットで示します。元の統計量(%)も示します。
セルアナライザー
BD FACSCelesta™ Flow Cytometer を用いたマルチカラーフローサイトメトリーでは、疲弊T細胞の包括的な免疫表現型解析が可能です。
刺激していないCD8陽性T細胞およびCD4陽性T細胞と、in vitroで刺激したCD8陽性T細胞およびCD4陽性T細胞における抑制性受容体の共発現パターン。二変量プロットを使用することで、抑制性受容体の複雑な共発現パターンを同定することができました。これらのプロットから、in vitroで持続的に刺激したT細胞の不均一な表現型と、疲弊T細胞の免疫表現型解析結果がわかります。
プロット解析を行い、新鮮な非刺激PBMC内と、in vitroでDynabeads®ヒトアクチベーターCD3/CD28およびヒト組換えIL-2により9日間にわたって持続的に刺激したT細胞内で抑制性受容体を共発現しているCD8陽性T細胞とCD4陽性細胞から成るサブセットを同定しました。
A. 二変量プロット解析により、抑制性受容体を共発現しているCD8陽性T細胞の不均一性に関する情報が得られました。例えば、TIGITのみを発現している細胞のサブセット、PD-1のみを発現している細胞のサブセット、両方の抑制性受容体を共発現している細胞のサブセットのいずれかが検出されました。B. in vitroで持続的に刺激した場合にはより複雑な発現パターンが認められ、検討対象の抑制性受容体の制御に差が生じました。例えば、CD8陽性TIGIT陽性細胞の全体的な割合は減少しましたが、PD-1とTIGITを共発現している細胞は増加しました。興味深い点として、CD8陽性細胞から成る小さなサブセットのみがCTLA-4発現を上方制御したことから、持続的に刺激した細胞の不均一性が裏付けられました。(C~D)CD4陽性T細胞サブセットについても同様の観察を行いました。
BD FACSLyric™ Flow Cytometry System は、再現性を引き出し、標準化を行うのに役立ちます。シンプルさとスピードと自動化を兼ね備えたBD FACSLyric™フローサイトメトリーシステムソリューションは、ワークフローを容易化し、生産性を高めます。この次世代フローサイトメーターは、一貫性のある結果とアッセイの移植性により、標準化と共同作業を可能にします。
一つにはtime-in-cultureまたは刺激条件によって制御される活性化T細胞における免疫チェックポイント受容体発現のBD FACSLyric™アナライザーによる解析。中間濃度(50 ng/mL)のPMA+イオノマイシンは、CD3陽性T細胞において、CD134、CD137、PD-L1/CD274、HLA-DR、CD86、CD152、PD-1/CD279の強力な上方制御を誘発すると思われました。
BD FACSLyric™フローサイトメーターでの10色アッセイを用いた末梢血免疫細胞における免疫チェックポイント受容体発現の解析。
Target antigen | Alternate name | Clone | Fluorophore | Cat. no. |
---|---|---|---|---|
CD45 | PTPRC | 2D1 | APC-H7 | 560178 |
CD3 | n/a | SK7 | PerCP-Cy 5.5 | 340949 |
HLA-DR | n/a | G46-6 | BD Horizon™ BV510 | 563083 |
CD28 | n/a | CD28.2 | PE-Cy 7 | 560684 |
CD134 | 0X40 | ACT35 | PE | 555838 |
CD137 | 4-1BB | 4B4-1 | APC | 550890 |
CD274 | PD-L1 | M1H1 | FITC | 558065 |
CD86 | B7-2 | 2331 | Alexa Fluor™ 700 | 561124 |
CD152 | CTLA-4 | BN13 | BD Horizon™ BV421 | 562743 |
CD279 | PD-1 | EH12.1 | BD Horizon™ BV605 | 563245 |
マルチオミクス
BDは研究をパワーアップして能率化するのに役立つ幅広いマルチオミクスソリューションを取り揃えています。 BD Rhapsody™ Single-Cell Analysis System + BD® AbSeq Oligonucleotides は、研究のための実験能力を高める包括的なシングルセルワークフローソリューションです。BD® AbSeqオリゴヌクレオチドで、ハイパラメーターフローサイトメトリーとの相乗効果が得られ、BD® AbSeqオリゴヌクレオチドでの発見をパネル設計に導入し、WTAでの発見をターゲットパネルに導入することができます。
CAR CD19 T細胞の特性を明らかにするBD® AbSeqオリゴヌクレオチド。Westmead Hospital(オーストラリア、シドニー)での4-1BB共受容体(CD28に代わるもの)をベースとするCAR T細胞と遺伝子組換え用piggyBACシステムを用いた臨床試験の参加者。シングルセルマルチオミクスアプローチを用いて、注入前製剤と養子移植後患者の血液中のCAR T細胞の分子・機能・トランスクリプトームのプロファイルの検討が行われました。これは、「CAR T細胞注入後の生存は長期的な幹細胞メモリーT細胞(TSCM)によって引き起こされる」という仮説を検証するためのものでした。
TSCMはCAR T細胞製剤内のマイナーサブセットと考えられており、患者の血液中で、CAR T細胞注入後最長100日間増殖することがわかっています(データの表示なし)。
BD Rhapsody™ Single-Cell Analysis System では、ハイスループットのシングルセルマルチオミクス解析が可能で、数多くのRNAアッセイやタンパク質アッセイ( whole transcriptome assay, targeted RNA panels and TCR/BCR profiling assays など)、 BD® AbSeq Antibody-Oligo’s; 、各種のソフトウェアツールなど、高品質のモニタリング機能を備えたマイクロウェルベースの機器プラットフォームが含まれています。BD Rhapsody™システムは、他の上流BD細胞濃縮技術(研究対象の細胞を深く掘り下げて調べることができる蛍光励起セルソーティングなど)とシームレスに作動します。BD Rhapsody™システムは immuno-oncology research をはじめとするいくつかのシングルセルマルチオミクス応用分野において効果的に使用できます。
インフォマティクス
BDは、データを迅速かつ容易に解析するのに役立つ強力なソフトウェアアプリケーション( FlowJo™ や SeqGeq™ Software など)を取り揃えています。FlowJo™ソフトウェアは、シングルセルフローサイトメトリー解析のための主要プラットフォームで、スペクトルコンペンセーション、キネティックオーバーレイ、改良されたBD FACSDiva™ソフトウェア支援などの新たな機能が追加された最新版(FlowJo™ v10.6ソフトウェア)では、もう1段階上の解析が可能です。SeqGeq™ v1.6ソフトウェアは、直感的なインターフェースで複雑なscRNA-Seq解析を可能にするデスクトップ用バイオインフォマティクスプラットフォームです。何に注目すればよいかが一目でわかるインタラクティブなグラフで、次世代のシーケンスデータを探索・可視化・作成してください。
- Application Notes
本製品は研究用です。診断や治療には使用できません。
BDのフローサイトメーターはクラス1レーザー製品です。
BD FACSLyric™フローサイトメーターは研究用で、BD FACSuite™アプリケーション(最大12色)を併用する必要があります。診断や治療には使用できません。
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